ふたご座流星群

ふたご座流星群が

8年に一度の

当たり年だという。

ー 天気が。。。 ー

流星群という

響きが魅力的で

どうしても撮りたいと思った。

しかし

天気が微妙。

旭川方面はドカ雪で

ピークの12月14日を挟む3日間は

回復の見込みはない。

晴れる可能性が高いのは

道東方面だけ。

ー 迷いに迷って ー

そのため撮影場所を

最後まで

決めきれなかった。

とにかく高規格道路で

遠軽を目指す。

遠軽は

オホーツク海側と

晴れる可能性が高いとされる

道東方面への分岐点だからだ。

最初は

網走方面の湖と考えていたが

どうも曇りらしい。

出発したのは

14日20時ころ。

片道4時間前後圏内と

思っていて

体力的にも自信がなかったので

美幌峠を

最終目的地に決定。

ー 美幌峠 ー

美幌峠は

足元に

屈斜路湖を見下ろす

美しい場所。

しかし

風が強いことでも有名で

寒いことが

予想された。

途中

車の気温計では

マイナス12.5度。。

美幌峠が

近づくと

少し上がって

マイナス10度。。

ー 高まる期待 ー

予想した通り

美幌峠には

強い風が吹いていた。

しかし

駐車場から

展望台を目指している間にも

緑色の流れ星が

いくつも目の前を横切って

否が応でも期待が高まる。

ー 超厳重装備 ー

これ以上は

着込めないというほど

厳重な防寒装備の上に

マスクもしているので

露出しているのは

目の周りと頬の一部だけだ。

三脚を立て

風で倒れないように

重し代わりに

ペットボトルを入れた

リュックをぶら下げたが

風で揺さぶられるので

マスキングテープで

三脚に固定。

カメラをセットして

星に

ピントを合わせようとするが

涙で星がにじむ。

マイナス10度の風が

ビュービューと音を立てて

体を押す。

ー 神秘 ー

天を見上げれば

無数に散りばめられた星々。

降り注ぐように

という訳にはいかないが

頻繁に

長い尾を引いて

あちこちに流れ星が!

これが

流星群というものかと

見とれてしまう。

満天の星空に

美しい流れ星が

次々と

光瞬く様を見ていると

自然の神秘の不思議さと

なぜ

こうした現象が

予測できるのかという

好奇心が湧き上がった。

ー 極寒 ー

ビュービューと

吹く風は

撮ろうとする

屈斜路湖とは

反対側からのものだったので

まだ良かったが

背中に

常時吹き付ける風で

体温が

どんどん奪われた。

インターバル撮影で

カメラが

自動的に

撮影してくれるため

カメラ任せにして

車に避難しても良かったのだが

あまりの強風に

三脚ごと

吹き飛ばされては困ると思い

約4時間

外で頑張った。

親指と人差指だけ

指先の出せる

手袋に

手全体を

すっぽり覆える手袋を

二重にしていたが

出している指の感覚は

すぐになくなった。

耳あてをして

フードを二重に被り

マスクもしていたが

風が当たる

頬の一部が

切れるように痛い。

絶対

目出し帽を買おうと

心底思った。

普段は

冷たいと思ったことのない

長靴型の防寒靴も

時間と共に

足の裏が冷たくて

動いてないと

我慢できなくなる。

もちろん

靴下も二枚重ね。。

カイロも

いくつも使ったが

すぐに冷たくなる。

かつて経験したことのない

寒さだった。

ー 夜空に響く歓声 ー

近郊から来たと思われる若者が

何組も来たが

あまりの寒さに即撤退。

しかし短時間でも

いくつもの流星が見られるので

皆歓声を上げていた。

ー ピークは午前3時 ー

ピークは

午前3時ということだったので

頑張っていたが

次第に雲が出て来て

バッテリーが切れた

タイミングで撤収。

本当に

過酷な撮影だったが

頑張って

ここに来て

良かったと心の底から思う。

ー いつもながら ー

しかし

撮影としては

失敗。。

事前の

準備が足りなかった。

この失敗を

次回の糧として

活かせればと思う。

カメラ:SONY α7RⅤ

レンズ:FE 16-35mm F2.8 GM OSS

「ふたご座流星群」への6件のフィードバック

  1. 寒風の中大変だった事でしょう….
    若干色かぶりなのか高感度ノイズなのか入ってますね!
    でも流星群捕らえたのは凄いことです。

    1. ありがとうございます
      薄雲に光害が反射しているんじゃないかと思います。
      光害カットフィルターがあったらどうだったろうと思います。
      最初の明るいものはISO1600で15秒、後半の暗いものはISO1250で12秒です。
      少し明るすぎたか?と思ったのと流れている?と思ったからですがISO1600はキープすべきでした…
      タイムラプスと思ってJPEGで撮ったのも失敗でした。なぜならRAWならできるAIノイズ処理がJPEGではできないのです。
      なんとか撮れはしましたが、失敗がなく光害カットフィルターがあったならどんな写真が撮れただろうと思うと悔しさが募ります。
      まぁ、屈斜路湖を入れて星景写真が撮りたかったんですから、これもいい経験だったとして次に活かしたいと思います。

      1. 広角側16ミリだったら18秒くらいでも流れなく撮れたかもですね。
        僕は300秒ルールでやってますけど。
        本格的な人は250秒とか言いますけど、F1.4とかのレンズでの話しですけどね!

        1. すべて16mmですね。
          ホントは魚眼で撮りたいなとOLYMPUSの8mmを懐かしく思い出しました。
          やっぱISO1600 12秒が正解だったろうと思います。

  2. 見たことがない流星ですが、寒さも感じて実際に見ているような気がいたしました。
    やはりこのような写真は並大抵では撮れませんね。素晴らしいです。
    ありがとうございます。

    1. マジめちゃくちゃ寒かったです。
      でも満点の星空に流れる流星はとっても神秘的でしたよ。
      もっと上手く撮れればなぁ…

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