神の子という名の池

ー 神の子池 ー

摩周湖で

これ以上ないという

ブルーの絶景を堪能し

いよいよ

旭川を目指そうとした。

しかし。。

以前

神の子池に

立ち寄ったことを

思い出した。

ー 複雑な気持ち ー

初めて

訪れた時の

神の子池の

印象は

少し複雑だった。

なぜかと言えば

青く

透き通った

水をたたえる様子は

たしかに神の子池の

名にふさわしく

とても神秘的だったが

周囲の土が

踏み固められていて

せっかくの神秘性を

だいなしにしているように思えて

痛々しかったからだ。

踏み固めたのは

訪れた人々。

しかし

彼らは

そんなことを

意識するはずもなく

神の子池の周りを

歩いただけだ。

こうしたことは

美瑛の

青い池にも

共通することで

訪れる人々に

罪はない。

ー 最も大切なもの ー

元々

観光地ではないところに

多くの人が

詰めかければ

こうなるのは

当たり前で

なぜ

木道を整備するなど

対策を

講じないのだろうか。

こうした場所は

神秘的な雰囲気こそ

最重要な

観光資源だ。

少なくとも

青い池も

神の子池も

国立公園の中に

あるのだから

行政は

何をやっているのかと

言いたくなる。

あれから

10年以上経つ。

今の神の子池は

果たして

どうなったろうか。

ー 静寂 ー

10年ぶりに

訪れた

神の子池は

山道に入っても

なお遠かった。

着いて

すぐ思ったのは

駐車場が

広くなったことだ。

整地されただけの

簡素なものだが

その静寂さは

山の

本当に奥まで来たことを

思わせた。

ー 失われる神秘性 ー

それに対して

青い池では

バスが

何十台も

停められる

広大で

アスファルト舗装された

近代的な駐車場が

出現した。

そして

有料となり

トイレと共に

売店までできて

「神秘的」

などという言葉とは

無縁で

新宿か原宿のような

喧騒の地に

成り果てた。

それ以来

すっかり

嫌気が差して

訪れるのは

知人を案内する時など

年に

数回になってしまった。

ー 憂い ー

青い池では

相変わらず

木道などは

設置されておらず

踏み固められた小道は

凸凹で

張り出した木の根で

足をくじきそうになる。

雪解けや

雨降りには

転びそうになりながら

ドロドロの道を

歩かねばならない。

有料駐車場の

整備はしたものの

木道などに

回す金はない

ということか?

そんな青い池の

現状を

考えれば

神の子池のことが

ますます心配になった。

ー 大切な財産 ー

神の子池は

静かで

周囲には

木道が

整備されていた。

素敵な木道と

呼ぶには

ちょっと寂しいが

木道が

整備されていたことが

うれしかった。

神の子池の

その透き通った青い色は

やはり神秘的だ。

この神秘的な

財産が

壊されることなく

多くの人が

訪れ

愛でるためには

自然に対し

畏敬の念を持って

失礼のないように

優しく

接しなければ

いけないのだと

強く思う。

カメラ:SONY α7RⅤ

レンズ:FE 24-105mm F4  G OSS

「神の子という名の池」への2件のフィードバック

  1. 「神の子池」という名前も良いですね。そしてこの青い色はとても神秘的です。
    見たことがないけれ写真から想像がつきます。確かに自然を大事にしなくてはいけないと思います。

    1. コメント今年もたくさんありがとうございました
      来年もよろしくお願いします。

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