君のままで

ー 君のままで ー

2023年12月25日

この日は

美瑛写真サークルの

作品展の展示があり

美瑛に向かった。

ー 御用達 ー

昼めしは

決めていた。

鯉川の

味かつ。

どんぶりめしに

キャベツの千切りを

敷き詰め

その上に

甘辛のとんかつが

乗っているだけという

シンプルなビジュアル。

しかし

衣に染みた

甘辛い

味付けが

絶妙で

初めて

食べた時から

すっかり虜になった。

ー ついに ー

裏の駐車場に

車を止めて

表玄関に向かうと

「本日貸し切り」の張り紙。

こんなことは

初めてだ。

インバウンドが

再開して以来

美瑛には

連日

大型バスが

殺到している。

鯉川も

ついに

インバウンドを

受け入れたのかと

ピンと来た。

ー 美瑛もち豚 ー

さぁ

どうしたものかと

迷っていたら

花輪商店の

冷凍カツを

買って来て欲しい

と頼まれたことを

思い出した。

花輪商店は

鯉川と

目と鼻の先。

この花輪商店。

今でこそ

何でも置いてる

小さな

スーパーマーケットだが

元々は

お肉屋さんで

最近は

店外に設置した

昔ながらの

調理うどんの自販機が

レトロだと大人気。

テレビや雑誌で

よく紹介され

美瑛に

花輪商店ありと

話題の店なのだ。

美瑛もち豚で

手作りされた

トンカツは

とても柔らかく

肉自体の

旨味が強い。

鯉川の

味かつも

美瑛もち豚

だろうと思う。

ついこの間まで

600円だった

1パック3枚入りの

冷凍カツは

一割くらい

値上がりしていた。

3パック買って

展示会場に

直行することにして

駅前通りに出た。

ー 蟻のごとく ー

駅前で

信号に

引っ掛かった。

すると

ゾロゾロと

団体客らしき人たちが

横断歩道を

渡り始めた。

渡りきった彼らは

右に曲がり

寒そうに

肩をすぼめて

歩いて行く。

この方向は

鯉川だ。

そうか。

犯人は

こいつらか。。

ー ちょっとだけ変身 ー

鯉川は

靴を

下駄箱に入れて

まっすぐ二階に上がる。

ここからして

普通の食堂とは違う。

一階は

すべて厨房らしい。

二階の和室は

階段の周囲にあって

すべて開け放てば

宴会も

開けそうなほど広い。

昔は

料亭的な役割を

担っていたのだろう。

以前の鯉川は

完全な

和式の

食事スタイルだったが

夏に行った時は

畳の上に

机と椅子を置いていた。

ははぁ〜

そうか

あれも

インバウンド対策だったのか。

この広さと

床の間があって

いかにも

古びた雰囲気。

そして

和風ながらも

椅子のある食事環境も

インバウンドの人たちには

人気なのだろう。

このちょっとした

変身は

旅行代理店の

アドバイスだろうが

鯉川も

なかなかやるもんだ。

ー 乗り遅れるな ー

鯉川は

裏通りにあって

外見は

くたびれていて

古めかしくて

食堂らしくない。

そんな外観だから

ジモティ御用達で

知る人ぞ知る

隠れ家的な店。

そう思っていた

ボクにとって

「本日貸し切り」の張り紙は

ショッキングだった。。

しかし

鯉川にとって

殺到する

インバウンドは

魅力的だったに違いない。

でもボクは

君だけは

そっと

今までの

君のままでいて

欲しかった。

カメラ:SONY α7RⅤ

レンズ

1:FE 70-200mm F2.8 GM OSS Ⅱ

2:FE 16-35mm F2.8 GM

「君のままで」への4件のフィードバック

  1. 本当に難しい問題だと思います。お店もお客様が来ないとやっていけない、そのためにはいろんな工夫をして、変えていきます。それが、以前からこのお店を知っている方は、寂しさもありますね。
    街も人も生きていく途中で、変化していくと思います。
    写真の世界も、最近はAIが大きく影響しています。良いとか悪いとか以前に、確実にアートの世界に浸透していますよね。
    私達はどのようにこの発展していく世の中と向き合っていけばいいのか、私なりに考えます。
    せめて、自分の中の芯の考え方が変化しないように、それを大事にしたいな~~なんて考えます。

    今朝は長くなりました。(^^♪

    1. ホントですよね。
      難しい問題ですね。
      あんまり贅沢は言っちゃいけないんですがね。
      僕らも海外に行けば同じ目線で見られてることを忘れてはいけませんね。
      AIの進歩は目覚ましいのでフォトコンなど、これからどうなるかわかりませんね。
      要は個人の問題ですがボクは仕上げこそ記憶色に仕上げますがAIまで使いたいとは思いません。
      カメラの進化を苦々しく思っている人もいるかもしれませんしスマホの方が手軽に撮れて優れていると思う人もいるでしょう。
      テレビで言っていましたがAIを使いこなす人と関心のない人では既に大きな差が生まれているのだから使ってみて長所短所をわかった上で使い分けるのが一番いい。
      避けて通れないのだからと…
      難しい問題です。

  2. インバウンドを受け入れる事によって、コロナ禍のマイナスを取り戻せるのは望ましい事ですが、でも地元の人が隅に追いやられる感じですよね。食べたい時に食べられないのは残念でもあります。鯉川のカツは絶品ですもんね!

    1. ホントに鯉川もかと…
      まだオーバーツーリズムと言える状態ではないかもしれませんが、この間クリスマスツリーの前に直角にクルマを停めて写真を撮ろうとする輩が…
      レンタカーでしたが日本人とは思えないですね。
      信じられないことで窓を開けて怒鳴ったらやっとどけました。
      こんな確信犯がいるから苦情殺到するんですよね。

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