十勝文化圏

元々ボクは帯広のファンだが今回もいろいろな発見があってさらに好きになった。

帯広を中心とする十勝地方はいろいろな意味でユニークな土地柄だ。
まず人口だけを旭川と比べると帯広ははるかに小さい。
しかし実際に受ける印象はとてもリッチ。
なぜなのか、いつも不思議に思う。

その秘密は北海道開拓の歴史にありそうだ。
北海道の開拓史は自然資源と密接な関係がある。
特に森林資源は豊富で運び出すための鉄道網が急ピッチで整備された。

しかし大雪山連峰という険しい山脈を超えられず東の終点は長い間白糠だったという。
そのため十勝地方に入植した人達は長い間取り残されることとなり自力で生きることを強いられた。
そのため仲間意識が強く自主自立を基本とする独特な精神風土が育まれたようだ。

広大で肥沃な十勝平野は農畜産物の宝庫だし海にも近く海産物も新鮮で豊富。
こうした土地柄を活かして六花亭や柳月などの有名菓子メーカーが育ち農業機械メーカーのイセキもこの地が発祥だという。
また全道的には圧倒的なシェアを持つ北海道新聞を地元紙・十勝毎日新聞が凌駕している。
しかし十勝の経済人が真に凄いと思うのはその工夫の数々。
素材の良さにあぐらをかくのではなく企業イメージを鮮明に描き演出し商品に反映させることに情熱を注ぐことだ。
その思考回路は柔軟だが一旦動き始めるとどこまでも頑固に道を突き進む。

そんな地域風土が開拓時代の遅れを取り戻そうと政治風土にも熱い息を吹き込んだ。
良し悪しは別としてその代表格が鈴木宗男だ。
強烈なキャラは人の心を一瞬で奪う。
一度だけ彼の話を聞いたことがある。

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