フィナーレに向けて コメントする / 2022年3月8日 / その他, 写真 / 危機, 政治 よく核兵器は非人道的だと言われるがでは人道的な兵器とはどんなものだろう。 戦いや争いが刀や槍だった時代には自分の振り下ろした刀が肉を裂き骨を砕くリアルな感覚があったろう。 断末魔の絶叫を聞き命乞いの手を振り払ったこともあったろう。飛び散る脳髄や生暖かい血しぶきも浴びただろう。 しかし鉄砲という武器が出現すると指先一つで人を簡単に殺せるようになった。 それ以来人を殺す生々しさはそれまでよりずっと軽くなり遠ざかった。 その感覚は大砲になりミサイルになりますます希薄になった。 そして今ドローンになりAI兵器になろうとしている。 血も見ず悶え苦しむ顔も見ず哀れみを感じることもなくモニターの中での戦争は人間を殺している実感など皆無だろう。 徹底的に傷つけあって疲れ果てるまで殺し合わなければ「暴力」が最善ではなく最悪の手段だと愚かな人間は気づかない。 気づいてもすぐ忘れてしまう。 人類が終末兵器を手に入れてから100年弱。かろうじて平和が保たれたことは奇跡だった。そろそろその夢から覚めて終末兵器の出番だろう。