ピクセル等倍
という言葉を
ご存知だろうか?
ピクセル等倍とは
カメラで撮った写真の一画素を
モニターの一画素と揃えて
表示させることをいう。
BGMを聴きながらBLOGをお楽しみ下さい
・ピクセル等倍とiMac
例えば
ボクの使っている
パソコンは
Appleの
iMac27インチ 5Kで
その画素数は
5120 × 2880
一方
ボクの使っている
カメラ SONY α7RⅤは
6100万画素だが
撮影した際に
生成される
RAWファイルのサイズは
9504 × 6336
という巨大なもの。
だから
ピクセル等倍で
表示させようとすると
縦2台
横2台
のiMacが必要になる。
正確には
縦3台なければ
全体が収まりきれない。
つまり写真を
1/4にトリミングして
iMacで表示させると
やっと
写真の画素数と
iMacの画素数が
ほぼ同じになり
全画面で表示できる
というわけだ。
・何がいいの?
例えば
この写真を
ピクセル等倍で
トリミングしてみよう。
・撮ったままの大きさ
どうだろう?
写真の一部を切り取って
4倍に拡大しても
無理に
拡大しているのではなく
撮ったままの
大きさなので
画像が
荒くなっていないことが
わかるだろうか?
・望遠レンズ
ボクの所有する
レンズの中では
FE 70-200mm GM OSS Ⅱが
一番望遠側のレンズだ。
200mmという焦点域は
十分、超望遠だが
限界がある。
・レンズの話
もっと
大きく
写すなら
400mmや600mmなど
さらに超々望遠域の
レンズが必要になる。
しかし
レンズには
遠くを撮ろうとすれば
するほど
暗くなるという
特性がある。
・明るく写すなら単焦点レンズ
そのため
明るく鮮明に
写したいとなると
たくさんのレンズを組み合わせた
ズームレンズではなく
単焦点の
望遠レンズが
有利だが
軽く100万円を超えてしまう。
この価格帯の
化け物レンズを所有する
アマチュアカメラマンもいるが
まさにプロ用で
庶民にはとても手が届かない
夢のレンズだ。
・夢の単焦点レンズは万能か?
しかし
そんな夢のレンズにも
弱点はある。
焦点距離が
固定されてしまうので
近づいてくる
飛行機の全体を
撮れないのだ。
・ズームレンズは万能なの?
結局
近くから遠くまで
シームレスに写せる
ズームレンズが
飛行機を撮る場合には
一番便利なのだが
先述の通り
暗くなる。
・こんな解決策も
ところが
α7RⅤなど
4000万画素を超える
超高画素のカメラを使えば
暗くなるズームレンズや
写りはいいけれど
制約の多い
超高額の単焦点レンズを
揃えなくても
同じとは言わないが
近いことが実現する。
この写真を
等倍を超えて
更に
トリミングしてみると。
パイロットが
ヘッドフォンをして
サングラスを掛け
シートベルトをしている様子が
はっきり見え
副操縦士?の顔も見える。
三脚を使わなくても
手持ちで
こんなところまで
写ってしまう
α7RⅤの
強力な手ぶれ補正効果
にも驚くばかり。
・6100万画素のα7RⅤだからできること
ここで
お気づきだろうか。
今回使った
70-200mm GM OSS Ⅱは
F値が2.8という
明るい望遠レンズだ。
そのため
α7RⅤの超高画素と
70-200mm GM OSS Ⅱの明るさで
写した写真なら
どこを切り取っても
その明るさは
変わらない。
この記事のテーマである
ピクセル等倍でも
明るさは変わらないので
遠くの小さく写っているものを
切り取っても
余裕を持って拡大できるという仕組み。
これが
超高画素カメラ
α7RⅤを使う
最大のメリットだ。
眼の前を
猛然と加速しながら
通過していく。
シャッタースピードは
1/1000秒。
すでに前輪が浮き上がっている。
翼に
路面が映り込み
詳細なデティールや
タイヤのホイールまで
しっかり判別できる。
後輪が
地面から離れた。
旭川の街に向かって
ぐんぐん上昇していく。
200mmの絵では
相当小さいが
ピクセル等倍なら
ここまでトリミングできる。
ピクセル等倍の世界は
いかがだったろう。
言わんとすることが
少しでも
わかっていただけたなら
うれしい。
もちろん画質面では
高価な単焦点レンズだし
現場での機動力では
超々望遠のズームレンズが有利だが
十分使えるレベルで
下手な超望遠ズームレンズより
はるかに優秀だと思う。
・α7RⅤの被写体認識
ここからは
α7RⅤの
被写体認識の実力に
打ちのめされたシーン。
ほとんど
見えなくなるまで
どこまでも追尾し続ける。
しかも
拡大すると
ちゃんと
デティールが残っていて
驚かされた。
一つ前の写真を
再度見てもらうと
すでに
相当高度が高く
肉眼では
小さくしか見えないが
ピクセル等倍で
拡大するとこんな感じだ。
さすがに描写は甘いが
デティールは十分わかる。
・ネット環境とピクセル等倍
インターネット上に
掲載できる写真には
画素数に制約があるため
2000万画素台のカメラの
写真をトリミングしても
高画素機のものとの違いは
あまりわからないだろうと思う。
しかし
大きく印刷する場合には
明らかに差が出て来る。
今回は
ボクの貧相な知識を使って
ピクセル等倍の説明をしたので
もしかすると
「そういうもんじゃないよ」
という指摘もあるかもしれない。
そうした場合は
ドシドシご指摘いただいて
正しい知識を得ていきたい
と思う。
・撮れるもの、撮れないもの
写真の本質は
機材によらないという
ことも真実。
でも
機材を揃えることによって
撮れるようになる
素材もある。
・カメラの面白さ
人間の目には
見えないものを
映し出してくれるのも
カメラのおもしろさだと
あらためて思った次第。
欲しい物がいっぱい!
宝くじ
買わなきゃなぁ(^^
撮影機材
カメラ:SONY α7RⅤ
レンズ:FE 70-200mm F2.8 GM OSS Ⅱ
9枚目、翼の裏側に路面が映り込んでいますが、裏側はこんなに鏡面になっているのですね。
知りませんでした。
ボクも初めて知りました。よくあるのは胴体の下に侵入灯が映り込む写真はあります。それはスノーマンブログにも、この間上げたはずなので良かったら見て下さい。
意外と「へぇ~!」って感じ、よく分かって無いです。ズームレンズより単焦点、センサーサイズが小さいよりは大きい方が有利なんだけど、一概には言えないって事ですかね。
東川在住でキツネで有名な写真家・井上さんは「SONY200-600は自分には合わなかった。70-200 GMとα7RⅤ使ってるなら超望遠買うより安いし1.4倍テレコン買ってトリミングした方がよほどいいとの見解でした。暗くならないし」って。
そんなわけでしばらくは予算もないし超望遠なして頑張ります。
超望遠より単焦点かな(^^)
井上浩輝さんですね素敵な写真ですよね!機動力のためにも超望遠は辛いですよね!
ナキウサギ撮りに山に登るのに150-600なんてリュックに詰めて行くと8キロ級です。APS-Cで70-300くらいだと本体もレンズも軽くて良いです。これだとリュック重量は5キロ以下でいける❗️
やはり軽量小型は正義ですね。
マイクロフォーサーズを長年使ってきた身としては特に思います。
最近はフルサイズにも体力的免疫ができて来ましたが超望遠のあのデカさと重さはあくまでも緊急避難用かと。。
緊急避難用に多額の投資をすべきかは迷いますね。
あればいいとは思いますが、あまり出番がないならパフォーマンス悪いなぁとも思いますもんね。
ちなみに井上さんは結局400mm、600mmの単焦点を買ったそうですが価値は十分あると言っていました。
まぁ2本で300万円弱??
それで写りが悪いなら笑っちゃいますけどね(-_-;)
ピクセル等倍のこと、わかったようなわからないような・・・?
なんとなく画像を見ると、そういうことなのかなって・・・
ここに載っている写真が、あまりにシャープで驚きました。
素晴らしいですね。
わかりづらいですよね。たしかに