喪と正月と日本人

ー 喪と正月と日本人 ー

年の始めに

こんな記事は

書きたくなかった。

暗澹たる気持ちで

今回はBGMもない。

2024年

令和6年は

元日の

大地震から始まった。

そして

2日には

羽田で

JAL機と海保機の

衝突事故が起きた。

地震は

天災であり

不可抗力だ。

しかし

羽田の事故は

人災であろう。

ー 抗えないもの ー

能登半島沖では

過去に大きな地震があり

最近は

小規模な地震が

頻発していたという。

だから

人々も

日頃の備えを

していただろうし

心の準備も

していただろうと思う。

それでも

想像を遥かに超える

大地震が来た。

今のところ

被害の大きさに

比べると

死者の数は

多くない気はするが

倒壊した建物の下には

救助を待つ

人が多くいるだろうから

更に増える見込み。

備えてはいても

天災の前には

抗えない

凄まじい力があるのだ

ということを

強烈に

思い知らされた

2024年の元日。

明日は

雷雨だという。

被災された人々には

お悔やみの言葉しかない。

ー 運 ー

一方

羽田の事故では

JAL機の

約400人の命は

奇跡的に助かった。

普段から

こうした場面での

訓練が行われていたこと。

乗客が

パニックにならなかったこと。

現段階では

わからない

いろいろな幸運が

重なったのだろう。

まさに運だ。

ー 悲劇 ー

海上保安庁機では

機長は脱出したが

残りの隊員は

全員死亡したという。

彼らは

地震の被災地へ

荷物を

運ぼうとしていた。

地震さえなければ

家族や友人と

楽しい正月を

過ごしていたはずだ。

怪我の程度は

わからないが

一人助かった

機長の気持ちを

察すると

いたたまれなくなる。

現段階では

事故原因は

わからないのだから

彼が

一人で

責めを負うことはないが

大事故の

当時者の

一人として

仲間を失った

責任者として

事の重大さに

押し潰されそうな

彼の心中は

察するに余りある。

ー TV ー

ここ何十年も

正月番組の

くだらなさに

辟易としている。

まぁ

そんなものは

見なければ

いいだけの

話だが

今回

民放各局の対応はひどかった。

元日の

大地震は

さすがに

臨時番組を組んだ。

しかし

立て続けに起こった

二日の

羽田の大事故では

臨時番組すら組まず

低俗な

お笑い番組を

予定通り

垂れ流し続けた。

こうした民放各局の

判断や姿勢は

大いに疑問で

怒りがこみ上げる。

結果として

羽田の事故は

大惨事には

ならなかったじゃないか

と言うのだろうか。

もうこれ以上

予定を

変えたくないというのが

彼らの本音で

意思表明なのではないか。

しかし

一方では

地震のことを知っていても

羽田の事故を知っていても

いつもどおり

お笑い番組を見て

笑い転げ

予定通り

正月を楽しんでいた

日本人は

多かったはずだ。

人の痛みは

百年でも

我慢できるものだが

これでいいのか

日本。。

ー 他人事なのか ー

ボクは

聖人君子どころか

実に薄汚れた

浅ましい男だ。

だから

人に

徳を

説くことなど

できるはずもない。

しかし

楽しいはずの

お正月に

起こったからこそ

今回の2つの出来事は

より重いのだと思う。

カメラ:SONY α7RⅤ

レンズ:FE 70-200mm F2.8 GM OSS Ⅱ

撮影地:オホーツク海

「喪と正月と日本人」への2件のフィードバック

  1. 月岡悦子

    そうですね、おっしゃる通りだと思います。私も反省することもあります。

    1. 今年もよろしくお願いします。
      悲惨な天災、人災で始まった2024年ですが、これ以上悪いことが起きなければいいですね。

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