オンネトーの朝

秋の

オンネトーを

目指す旅。

その一日目が

終わり

ホテルに

チェックイン。

温泉に浸かり

ご飯を食べ

お酒を飲んだら

8時すぎには

夢の中へ。

ー 愚図 ー

目が覚めたのは

2時過ぎだった。

阿寒湖を

見渡せる

窓に近づくと

見惚れるほどの

素晴らしい星空が

広がっていた。

しかし

寒そうで

ベッドに戻り

悶々としていたが

この星空を撮らずして

何をしに来たのか？

と自分を奮い立たせ

4時前に

ホテルを出た。

オンネトーまでは

30分弱掛かる。

着いてみると

先客が一人いた。

きっと

一晩中

この星空を

撮っていたのだろう。

「おはようございます」

と声をかけるものの

彼は暗闇の中で

無言。

空を見上げると

少し白み始めている。

急いで

三脚にカメラをセットする。

雌阿寒岳周辺に雲がある。

日の出までは

まだ時間はあったが

どんどん

空が明るくなっていく。

いつもの

愚図な自分を呪った。

ー 思ったようには行かぬもの ー

数年前

出会った

オンネトーの朝焼けは

素晴らしかった。

曇り空で

諦めかけた時

阿寒富士の向こうが

赤く色づいて来たと思ったら

一気に空一面が

紫に染まり

ピンクになり

赤くなり

黄金色に輝いた。

あまりの美しさに

夢中で撮ったのだが

暗闇の中

装着したはずの

PLフィルターが

NDフィルターで

大失敗。

なぜ

ファインダーが

暗いままなのか

この時は分からず

15分ほどで終わった

絶景を

思ったように

撮ることはできなかった。

ボクの

写歴の中でも

最大のミスで

今でも悔いている。

フィルターを使っての

撮影に

慣れていなかったことが

最大の原因だが

今回は

前回の轍を踏みたくないと

慎重を期した。

しかし

今度は焼けなかった。

うまく行かないものだ。

明るくなると

湖面に

白い靄が立ち込めた。

ピクセル等倍に

トリミング。

眩しい

日が差し込み

一気に

紅葉が

鮮やかさを増した。

朝焼けの

スペクタクルにこそ

出会えなかったものの

やはり

オンネトーまで来て

良かった。

来年も

また

オンネトーに

会いに来よう。

思いがけず

数年ぶりに

再会した友人とも

ここでまた

会えるかもしれないし。

カメラ：SONY α7RⅤ

レンズ

1：FE 16-35mm F2.8 GM

2：FE 24-105mm F4 G OSS

3：FE 70-200mm F2.8 GM OSS Ⅱ