沼田町主催の「2021明日萌の里フォトコンテスト」に応募した「111歳の夢」が優秀賞(JR賞)をいただいた。
今年の夏はこの一枚のために費やしたと言っても過言ではなくその苦心惨憺、悪戦苦闘の撮影過程を書き残しておきたいと思う。
・沼田町という町
沼田町は旭川から留萌に向かう途中の稲作を中心とした農業地帯にある小さな町だ。どこにでもある、のどかだが特徴のない町と言える。
しいて言えば夏に行われる「夜高あんどん祭り」がメインイベント。他には山中にある幌新温泉&キャンプ場にホタルがいるくらいなもの。
・被写体選び
さて、どんな被写体を撮ろうかとあちこちロケハンした結果、深川市側のはずれにある古い鉄橋に注目した。
この年老いた鉄橋を通過する留萌本線の列車を夕焼けと共に狙おうと考えたのだ。
母の実家が留萌ということもあり幼い頃から親しんで来た留萌本線には特別な思い入れもあり被写体としてふさわしいと思った。
・撮影ポイント決定❗しかし・・・
被写体が決まり国道側から何度か撮ってみたものの、どうも面白くない。そんな時、川岸から見上げで通過する列車と橋を入れる構図を思いついた。国道と反対側からなら夕焼け空と鉄橋と通過する列車を同時に入れられる。これならいけると思い、その構図を狙える撮影ポイントを探し川岸ギリギリまで降りることにした。
高く伸びた草むらをかき分けて堤防の急な斜面を川岸へ降りていく。この場所は構想通りの絵が撮れそうで、まさにベストポイントだった。しかしこの場所には思い掛けない致命的な欠点があった。
・致命的欠陥とは
その致命的な欠点とは鉄橋の両側に大きな茂みがあって列車が来る様子がまったく見えないのだ。音も直前までほとんど聞こえない。
わずかに聞こえる踏切の警報音だけが頼りだ。耳を澄ませて待ち構えるのだが思った以上に川の音が大きくてよく聞こえない。
そのため列車が来るまで少し時間があると思いカメラの設定を確認している間に列車が通過してしまったこともあって何度か悔しい思いをした。
・留萌本線は本数が少なすぎ
留萌本線の列車本数は1時間に1本程度。
夕暮れから終電までは18:27、18:59、20:28、21:00、この4本だけ。
・沼田は遠い!
沼田町に通うには旭川から1時間走らねばならない。
ぎりぎり間に合わなかったりセッティングの途中で通過してしまうことも何度かあってそんな時は泣きたい気分だった。
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congratulations
苦労が報われた
ホントに苦労しました。
でもフォトコンてある意味特殊ですね。
インパクトが強くないと。。という意味ではボクの写真はどうも違うものが多いのかもしれないと思ったりします。
他にもいろいろな機会があるので模索していきたいと思っています。
写真のことは良くわかりませんが、時が経ってもカワラナイモノを感じました!機会が有ったらまた教えてください~
コメントありがとうございます。
まぁいくらGGになろうが進歩なしってことですね。。
そのうち動画送って下さい。よろしくお願いします!
素晴らしい写真での受賞おめでとうございます。
なかなか思うようには撮れなかったのでしょうけれど、この写真はやはり素晴らしいです。
これからも良い写真を撮って見せてくださいね。
ブログの再開、心より嬉しく思います。
ブログでのお付き合いもずいぶん長くなりましたね。これからもよろしくお願いいたします。
昨日コメントに返信したつもりでしたが見当たらないのでもう一度。
ありがとうございます。
なんとか再開できました。
これからもよろしくお願いします。
偶然に撮れてしまう傑作もありますが、多くの作品はこのように条件を詰めて成り立つものですね。
しかし、人間社会には時刻表もありますが、儘ならないのが自然条件。
これはもう脚繁く通う以外に手段はありません。
両者の条件の揃った労作ですね。
おめでとうございます。
ありがとうございます。
この撮影はいろいろな意味で面白い経験でした。
これほど構図を狙ったことはなかったので難しかったものの収穫の多い経験でした。
先生のブログも拝見させていただきますのでよろしくお願いいたします。
光の奇跡が素晴らしい!
ありがとう!
しつこく撮ってるといろいろなことがわかって来てこんな事も知らなかったのか?なんて気づきもあって面白かったよ。
マジ寒くて大変だったけどね。
ホームページリニュアルですか。
片道1時間は大変やなぁ。
でも撮影には執念が必要なのでしょう。
お疲れ様です【のぶ美瑛】
コメント第一号ありがとうございます❗
ことよろです(^^