熱烈!地元愛

陽光に照らされてキラキラ光る雪面
・お坊ちゃまと叩き上げ

木材業界の若手の会「北海道木材青壮年協議会」の全道大会が
帯広で開催された時
来賓が3人いた。
帯広市長と二人の国会議員。
一人は中川昭一。
「私は文部科学省の政務次官として先日パリから戻ってまいりました。」
というちょっとカッコイイ第一声。
次にライバルの鈴木宗男が登壇。
「私が北海道木青の皆さんと初めてお会いいたしましたのは
昭和〇〇年◯月◯日、〇〇さんと〇〇さんと三人で
農林水産省の〇〇課長に〇〇に関する陳情のため
同行させていただたいた時に遡ります。」

・特殊能力

まぁ、この場に
この案件について覚えていた者は
誰ひとりいなかったと思うが
確かに〇〇さんと〇〇さんという先輩はいる。
まさに立て板に水。
記憶をたぐるようにして早口でペラペラよく喋る。
最初は嫌な男だと半分見下していたが
自民党の大物だったにもかかわらず
急逝した中川の父・一郎を
裏で支えた敏腕秘書としての力量を考えると
あながちハッタリではなさそうに思えて来た。
事前にきっちりデータを調べ上げてきたのかもしれない。
そのくらいは当たり前にやりそうな男だったからだ。

・クマしか通らない道を創る十勝のエネルギー

ちょっとニヒルで
かっこよくスマートな中川に比べ
泥臭く「こいつなら嘘でもそうかもしれないと思わせる」
妙に説得力のある鈴木の対比は
実に面白かった。
こうした政治家を排出したからこそ
善し悪しはともかく
本州に近く観光地の函館より
先に十勝に高速道路を作ることができたわけだ。
「クマしか通らない」と
いくら揶揄され嘲笑されても
跳ね除けるだけのエネルギーが十勝にはあったのだと思った。

・仰天

帯広に「ますや」というパン屋がある。
もう40年も前のことだが
ここの「うぐいす餡パン」を
義父が出張のたびに買って来てくれた。
とても美味しかったのである日訪ねてみた。
帯広駅の近くにある小さなお店に入ると
ずらりとパンが並んでいる。
度肝を抜かれたのはお客の買う量。
どの客もトレイにやっと乗るくらいの超山盛り。
次々に焼きたてのパンが並べられる。
ホントに小さなお店なのに
5台もレジが並んでいた。
しかも
レジの上の壁には
「ふるさとの味を送りませんか?」というボードと
結構大きなダンボールが飾ってある。
こんなパン屋を見たのは初めてだった。

・公園の中

この「ますや」が
郊外に「麦音」という
オシャレなお店をオープンさせたのは数年前。
大きな公園の一角にあるお店で
夏には外でパンを食べながらお茶が飲める
庭のような広いスペースもある。
外部にこれだけ贅沢な空間を割いている
店は見たことがなかったので
実に印象的な店だと思っていた。
店内には
ものすごい種類と数のパンが並んでいて
どれも美味しそうでついつい買い過ぎてしまう。

・じゃなかった(汗)

たまたま店内で幹部と思われる方にお話を伺うことができた。
この敷地は公園ではなく
日甜(にってん)という
ビートを加工する砂糖会社の工場跡地だという。
鉄道が引き込まれていたほど
広大な工場跡地にあった未利用地の一角を
以前から取引があったこともあり
借りることができたのだという。
まだまだ敷地には余裕があるので
今後はレストランなど
様々な施設を展開することを
検討しているのだそうだ。
ということは
ここは公園の一角ではなく
借りた土地をこうした雰囲気に作り上げた
ということなのかと唸ってしまった。

・6時55分

「これだけの数と種類のパンを準備するのは大変でしょう。
何時ころから作り始めるんですか?」と聞くと
「現在は大変優秀な機械があるので早出する人でも5時です。
110種類以上ありますが6時55分の開店には間に合います」
またまたビックリしてしまった。
6時55分に開店するパン屋など初めて聞いた。
「6時55分開店てスゴイですね❗
どれも美味しそうでついつい買い過ぎでしまいます」
「それも戦略ですね」と彼はニッコリ笑った。

・強烈な地元愛

「旭川から帯広に来るたびに
なんとなくオシャレな街だなぁと思いますし
雰囲気が独特ですね」
「実は私は秋田の人間でして
嫁さんが帯広の人なので
こちらに来たのです。
来てみて思うのは
とにかく帯広の人は地元愛が熱いんです。
強烈です。
ホントに独特だなぁと思います。

帯広だけなら
それほど大きな街ではないんですが
十勝という地域は一帯が
ひとつの塊ような感じがするのも
独特だと思います。

これまでは
ずっと大きかった釧路が
炭鉱の閉山、水産業の不振と王子製紙の撤退などで
どんどん衰退しているのに対し
今は帯広の方が勢いがあります。

自衛隊に支えられている面はありますが
これからこの街は伸びると思います」

やはりボクが感じた
帯広や十勝の印象や雰囲気は
外部の人が共通に感じるものだった、そう思った。
これからも帯広を訪れるたびに
新鮮な何かを感じて帰るだろう、そう思う。

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「熱烈!地元愛」への2件のフィードバック

  1. キラキラ光る雪面の美しさ、実際に見たらもっときれいでしょうね。
    本当に素晴らしい(^^♪  言葉が見つかりません。

    1. この時のキラキラは本当に美しかったので、なんとかその美しさを写したいと思いましたがこの時はこれが限界でした。
      というのは、この前にジュエリーアイスを撮ったのですがそこでもう足も腰もガクガク。。クタクタ。。。
      ですから「低い位置から撮ればキラキラが玉ボケになってきれいなんですよ」と坂井夫人からアドバイスされても一度しゃがむと立ち上がれなくなるので中腰で精一杯。。
      近くにいた若い人が腹ばいになって撮っていたのをうらやましく思いました。
      日頃の運動不足を痛感した次第。。。
      まぁ寝不足も。。反省だらけ。。。です(汗)

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