東山を巡る

ー 東山地区 ー

富良野に近い

東山地区。

倉本聰のドラマ

「北の国から」の舞台になった

麓郷(ろくごう)の

すぐ隣に位置する

小さな農村地帯だ。

ー フォトコン ー

この地域を題材にした

フォトコンテストが毎年開催されている。

このフォトコンの

主催者の一人だった

Sさんとは

美瑛写真サークルで

ご一緒させていただいた。

だったと

過去形なのは

彼は

すでにこの世にいないからだ。

得難い才能を

こんなにも早く

失ったことは

実にもったいなく無念。

ー 叶った夢ー

彼の撮る世界は

とても自然で

センスの良さを感じさせる

素直なものばかりだった。

彼と

現会長である

Oさんの作品を

ネットで見て

いつの日か

彼らと同じ会場で

自分の作品を

展示してみたいと

思っていた。

そんな夢が

美瑛写真サークルに入会したことで

一度に叶ったのだ。

とてもうれしかった。

ー 東山 ー

東山地区には

静かな農村風景が

広がっている。

その風景は

ごく平凡で

これといった

特徴も

特別な被写体もなく

写欲がそそられるような

場所ではなかった。

しかし

彼が

熱心に

フォトコンへの参加を

呼び掛けていたことを

きっかけに

時々訪れるようになった。

だから

訪れるたびに

彼のことを

鮮明に思い出す。

ー 綿毛のように ー

東山地区で育った

彼が

この地に寄せる想いは

強かった。

「相変わらず下手くそですね。
でも

来てくれてありがとうございます」と

天国で微笑んでいる

やさしい顔が眼に浮かぶ。

人間の一生など

思う以上に短く

儚いものだ。

そんな中

わずかな時間だったが

幸運にも

彼と共に過ごせる

ご縁をいただいたことを

神様に感謝したい。

撮影:2025.6.1

カメラ:SONY α7RⅤ

レンズ:FE 2.8/70-200 GM OSS IIなど

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